公益社団法人 生体制御学会では鍼灸治療などの治療効果のメカニズムなどの研究や、臨床で有用な評価の検討や実際の使用法などの勉強会を開催しております。
会員であればどなたでも参加できますので、興味がある方は是非一緒に活動していきましょう。
各研究班が月1回研究日を設けて研究活動を行っている
※現在、研究班活動は新型コロナウイルス感染状況に応じて休会及び規模を縮小して行っております。詳細については生体制御学会事務所へお問合せ下さい。
1)不定愁訴班 班長:秋田壽紀
内容
鍼灸治療が医療として民衆に支持されるためには、鍼灸医学の基礎的研究とそれに基 づいた臨床における鍼灸治療の効果を実証医学的に検証していくことは不可欠であります。
その点で不定愁訴カルテは来院した不定愁訴を訴える患者のみならず、すべての疾患の 患者に使用でき、診断(病態把握)と治療方針の決定に有用であり、治療経過を定量的に把握していくことができ、その治療効果を実証医学的に検証できるようになっています。
そこで、不定愁訴班下記の活動を計画しています。一人でも多くのご参加をお待ちして
います。
①1986(昭和61)年に全日本鍼灸学会研究委員会不定愁訴班黒野保三班長によって作成された不定愁訴に対する鍼灸治療の実証医学的研究のための不定愁訴カルテ(健康チェック表、重症度判定基準、効果判定基準)を使用しての臨床鍼灸医学的研究の推進。
※ 入班されますと、不定愁訴カルテの作成の経緯、記載方法、有用性について説明させていただきます。
②OSA睡眠調査票を使用しての睡眠に対する鍼灸治療の実証医学的研究。
③不定愁訴に関する文献についての抄読会の実施。
2)情報・評価班 班長:皆川宗徳
研究日時:毎月第3木曜 午後7時~午後8時
場所:東洋医学研究所
名古屋市千種区春岡2-23-10 ℡ 052-751-9144
内容
①多施設での臨床研究デザインの検討。
②心拍変動解析、脈波計、胃電図による鍼刺激に対する自律神経反応の評価研究を行う。
③各研究班から研究課題を随時検討していく。
情報・評価班では、「研究とは何か」を基本に、基礎・臨床研究の研究デザインから、研究から得られたデーターの評価方法までを勉強します。また、実際に自律神経の機能評価研究を、最新の機器を使用して実際にデーターを収集して解析します。研究の基本から学びたい方、是非ご連絡ください。
3)生体防御免疫疾患班 班長:井島晴彦
研究日時:毎月第4木曜 午後8時~9時半
場所:東洋医学研究所
名古屋市千種区春岡2-23-10 ℡ 052-751-9144
内容
①生体防御免疫疾患に対する鍼治療効果の研究
1)ヘルペスウイルスやNK細胞を指標とした基礎研究の実験計画(プロトコー ル)を作成する。
2)過去の研究をふまえ、花粉症の臨床研究の実験計画(プロトコール)を作成する。
3)アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の症例検討ができる指標を検討し、症例集積研究が行える体制を作る。
②生体防御免疫疾患に関する文献と情報の収集
③免疫学の基礎知識を身につける
④生体防御免疫疾患カルテの作成
現在、毎月の研究会では、生体防御免疫疾患に関する最新情報や、免疫学用語解説、非常に難しいといわれる免疫学の基礎知識を、漫画のようなスライドを使い、本当に基礎の基礎から勉強させて頂いております。
生体防御免疫疾患について興味を持たれ、研究してみたい方、是非一緒に研究してみませんか。
4)古典文献研究班 班長:角村幸治
研究日時:毎月第4土曜 午後3時~4時30分
場所:東洋医学研究所
名古屋市千種区春岡2-23-10 ℡ 052-751-9144
内容
①黄帝内経素問の内容を実証医学的に仕分けして研究する。
②古典の根底にある東洋哲学と専門用語について調査する。
古典文献研究班では、古典の原点になる黄帝内経素問を読み、今に活かせる内容をくみ取って研究をしています。現在は、黄帝内経素問の中の気象と体の関係について研究しています。気軽にいろいろな意見を言ってよりよい研究にしていく班ですので古典の研究に興味がある方、気軽にご連絡ください。
毎月第3木曜日の午後8時30分から10時まで研究班班長会を行う
場所:東洋医学研究所
内容:(公社)全日本鍼灸学会本部報告
研究における問題点の検討
鍼灸界の諸問題についての検討
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