日 時 :平成9年9月6日・7日
場 所 :名古屋市立大学病院5階大ホール
テーマ :長寿社会に果す鍼灸医学の役割
学術集会役員 | ||
中部ブロック長 | (社)全日本鍼灸学会石川地方会会長 | 高田 外司 |
学術集会長 | 名古屋市厚生病院院長 | 品川 長夫 |
学術集会副会長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会名誉会長 | 黒野 保三 |
学術集会副会長 | (社)日本鍼灸師会組織部長 | 熊崎 勝馬 |
学術集会副会長 | (社)愛知県鍼灸マッサージ師会会長 | 冨田 明義 |
学術集会副会長 | (社)愛知県鍼灸師会会長 | 安達 和弘 |
学術集会副会長 | 中和鍼灸専門学校理事長 | 葛谷 正 |
学術集会副会長 | 名古屋鍼灸学校校長 | 兵藤 平 |
実行委員長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会会長 | 奥田 冨男 |
副実行委員長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会副会長 | 石神 龍代 |
副実行委員長 | 日本鍼灸良導絡医学会会長 | 勝野 由睦 |
副実行委員長 | 鍼和会会長 | 林 﨨一 |
副実行委員長 | 愛知漢方鍼医会代表 | 高橋 清吾 |
副実行委員長 | 東洋はり医学会名古屋支部長 | 宮田 一春 |
監 事 | 名古屋市立大学医学部助教授 | 松本美富士 |
監 事 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会監事 | 筒井 眞 |
事務局長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会副会長 | 石神 龍代 |
事務局次長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会総務部長 | 中村 弘典 |
事務局次長 | (社)全日本鍼灸学会愛知地方会教育部長 | 服部 輝男 |
・運営総括 | 中村 弘典 | |
・受 付 |
石神 龍代、石川久美子、中村あゆみ、蟹江 勝、小川 高司、中村 高行、中村 司、 吉田 輝、田中 法一、鈴木 裕明、小島 康義、田中 喜浩、平松 英敬、寳田 一男、 石川 八三、中根 満、金子 賢造、前川 英治、林 﨨一、鈴木 武志、甲田 久士、 伊藤 献之 |
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・展 示 | 河瀬 美之 | |
・宿 泊 | 中村 弘典 | |
・懇親会 | 石神 龍代、丸山 善己、石川久美子、高木 綾子、中村 亜子、中村あゆみ | |
・財 務 | 狩野 義広 | |
・救 護 | 今泉 征子 | |
・場 内 | 山中 秀人、山中 昭典、山崎 武男、福田 幸治、愛知 政則 | |
・接 待 | 丸山 善己、高木 綾子、中村 亜子 | |
・学術総括 | 服部 輝男 | |
・司会進行・タイム | 堀 茂、加納 俊弘、設楽 陽子 | |
・座 長 | 山田 鑑照 | |
・演 者 | 絹田 章 | |
・照明連絡 | 河合 雅人、鈴木 一三、迫井 豪 | |
・撮 影 | 山田 耕、山川 成彦 | |
・記 録 | 井島 晴彦 | |
・スライド受付 | 福田 裕康、井口 清彦 | |
・スライド映写 | 皆川 宗徳、藤井 義和 | |
・スライド連絡 | 水野 利昭、田中 良和、井澤 友幸 |
中部ブロック学術集会の開催にあたって
集会長 品川長夫
『長寿社会に果たす鍼灸医学の役割』をテーマに、名古屋市へ皆様をお迎えして、第16回(社)全日本鍼灸学会中部ブロック学術集会を開催することは、担当の私共にとってこの上ない喜びであります。私共は学会を有意義なものとし、皆様のご満足のゆくように全力を尽くす所存でおります。
厚生省が公表した「日本の将来推計人口」は、2006年に総人口に占める65歳以上の老年人口が20%を超え、2050年には国民の3人に1人が高齢者になるなど、超高齢時代の到来が従来の予測より早まることを示しました。現在、高齢者問題では介護保険をはじめ、多くの問題を抱えています。名古屋市も高齢者にやさしい街づくりを目標とし、多くの対応策が考えられ、また実行に移されてきましたが、まだまだ不十分であります。高齢者の皆様の大きな心配事はやはりご自身の健康であります。高齢者の死因には、悪性腫瘍、脳血管障害や循環器疾患の頻度が高いと報告されていますが、現実に個々の高齢者における日常的な苦痛は、筋肉痛、神経痛、腰痛や関節痛などであり、全ての方が悩まれていると言っても過言ではありません。この時期において鍼灸医学が果たすべき役割はますます重要になってきていると考えられます。学術集会が年々活発になっていることは、誠に喜ばしい限りであります。当然ながら鍼灸医学も伝統にはさらに磨きをかける必要がありますが、また新しいものを求めて発展していかなければなりません。鍼灸医学が現代に生き、人類に貢献するにはたゆまない努力が必要です。この集会を利用し、更なる進歩を期待致します。
最後に、本集会が有意義で有意義で実り多い会になりますことを祈念し、また会員各位から暖かいご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
第16回(社)全日本鍼灸学会中部ブロック学術集会開催によせて
実行委員長 奥田冨男
第16回中郡ブロック学術集会が、9月6・7 日の2日間にわたり、名古屋市立大学病院大ホールにて開催されますこと心より御慶び申し上げます。
愛知地方会の担当で第1回中部ブロック学術集会が開催されてから早くも16年が経過し、その間に鍼灸医学は大学関係者や一般臨床家のたゆまぬ研究により、基礎面・臨床面共にめざましい進歩発展を遂げてまいりました。
人に生まれながらに備わっている生体防御機構、恒常性維持機構に作用して自然治癒力を鼓舞する鍼灸療法は、人にやさしい医学であり、21世妃を目前にして益々高齢化がすすみつつある我が国における国民医療として、その果たす役割には非常に大きなものがあると思われます。
そのことに鑑みて、今回開催されます第16回中部ブロック学術集会は、「長寿社会に果たす絨灸医学の役割」をテーマに、名古屋市厚生院院長品川長夫先生を学術集会長にお迎えして、「高齢者の疾患と治療上の問題点」と題した特別講演をして頂きます。
各地方会持ち回りとなった教育講演は、石川地方会の高田外司先生による「高齢者呼吸器疾患の鍼治療 -気管支喘息の一症例-」と題しての高齢者に多い気管支喘息についてのお話が楽しみです。岐阜地方会の河村廣定先生による「皮膚の反発力を指標とした経穴反応」と題しての鍼灸医学の基礎の中の基礎ともいわれる経穴についてのお話も興味深く拝聴できます。この臨沫に直結した教育講演の企画は今回が初めてであり、将来に向けてのブロック学術集会の在り方について一つの話題を提起したとも云えます。
一般口演16題も非常に興味深く楽しみな演題ばかりです。
中郡ブロックの先生方が一堂に集い、切瑳啄唐し、実りある学術集会となりますよう役員一同心をこめて準備致して為りますので、諸先生方の御協力を宜しく御願い申し上げます。
最後になりましたが、この学術集会開催にあたりご冬力下さいました役員各位に感謝申し上げます。
内 容
特別講演
「高齢者の疾患と治療上の問題点」 名古屋市厚生院院長 品川長夫先生
教育講演
①高齢者呼吸疾患の鍼灸治療-気管支喘息の一症例を中心に-
(社)全日本鍼灸学会石川地方会会長 高田外司先生
教育講演
②皮膚の反発力を指標とした経穴反応
(社)全日本鍼灸学会岐阜地方会幹事 河村廣定先生
一般口演16題(うち愛知地方会口演者は下記の通り:敬称略)
不定愁訴に対する鍼治療の検討-健康チェック表の分析-
井島晴彦
不定愁訴に対する鍼治療の検討-不定愁訴指数が51点以上の除外患者が著効を示した一症例-
服部輝男
排尿障害に対する封筒法による臨床比較試験-中極穴の有効性について-
皆川宗徳
不定愁訴に対する鍼治療の一症例-子宮・卵巣全摘手術により更年期障害様症状を呈した症例-
堀 茂
糖尿病に対する鍼治療の一症例-インスリン療法による低血糖状態患者-
中村弘典
右より集会長の品川長夫先生・集会副会長の黒野保三先生・愛知地方会監事の松本美富士先生・監事の筒井 眞先生