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愛知地方会研究部研究班参加の勧め

平成16年3月1日

ホームページ委員 山田 篤

  現在、(社)全日本鍼灸学会愛知地方会研究部研究班には、頭鍼療法班、疼痛疾患班、循環器疾患班、不定愁訴班、糖尿病班、情報・評価班、婦人科疾患班、生体防御免疫疾患班の8班があることはご存知だと思います。

 この研究班と他の勉強会との違いとしては、それぞれ班毎のテーマについて勉強するのはもちろんですが、研究に参加できるということが挙げられます。

 研究というと大それたことだと思われまるかもしれませんが、決してそうではありません。例えば、日々の臨床で疑問に思われた現象があるかと思います。その現象を調べるには、大学などの研究機関でしかできないこともありますが、鍼灸師ができる研究もあります。実際、各研究班では精力的に活動しており、その結果、昨年の第52回(社)全日本鍼灸学会学術大会(香川大会)では、頭鍼療法班1題、疼痛疾患班2題、糖尿病班2題、情報・評価班1題、婦人科疾患班7題を発表しております。また、今年の第53回(社)全日本鍼灸学会学術大会(千葉学会)においても研究班を通しての発表が多くなされる予定であります。

 しかし、研究する先生自体が多くないため、鍼灸の研究は他の医学会と比べても残念ながら多くなく、鍼灸の発展という意味においては遅々として進みません。 

 では、鍼灸を発展させるにはどうすればよいのか?ということになるのですが、(社)全日本鍼灸学会としてはやはり質の良い研究の数を増やすことだと思います。そこで「研究班参加の勧め」という話になるのです。

 せっかく研究班という土台があるのですから、会員の先生方の疑問を研究班に持って行きませんか?そしてその疑問をたたき台にすればより発展した研究になり、その成果を会員に還元でき、鍼灸の発展に繋がることになります。

 以上のことから、一人でも多く興味のある研究班への参加を望むものであります。