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鍼灸あんまマッサージ指圧への意識調査(第5報)-愛知県春日井市 2007健康救急フェスティバルでのアンケート調査-(京都大会)

1)むらた鍼灸院 2)すこやか鍼灸院 3)いなだ鍼灸院

村田 守宏1)、校條 由紀2)、稲田 英己3)

 

【目的】

我々は、本学会 第53回から鍼灸あんまマッサージ指圧(以下鍼、灸、按とする)に対する市民への意識調査の報告をしてきた。第56回では当コーナへの再来訪者が倍増した結果報告をした。今回は各施術の体験コーナーを充実させ、アンケート調査から市民の鍼灸に対する意識や期待を検討した。

【方法】

2007.9.2愛知県春日井市健康救急フェスティバルに参加し、鍼灸按(小児マッサージ)体験コーナーと東洋医学相談を設置し、アンケートを行った。

【結果】

来訪者数333人。アンケート回収数223(男73、女150)。回収率66.97%。年齢は多い順に30代(69人)、50代(53人)、40代(40人)であった。再来訪者数は45人(20% 2回目34人、3回目11人)であった(前回43人19%)。過去に鍼灸治療の経験がある者(以下、経験有群)64人、無い者(以下、経験無群)160人、不明4人であった。鍼、灸、按への期待する効果は(複数選択可)、両群共25%以上が、「肩こり」、「腰痛」を選んだ。次いで、経験有群に「膝痛」「更年期障害」、経験無群に「美容」「癌」「生活習慣病」の選択が多かった。どんな治療院なら入りやすいか(自由記入)では、経験有群に「駐車場が有る」、「詳しく説明し、よく話を聞く」、「気が休まる、気楽」が多く、経験無群に「きれい、清潔、明るい」、「内側が見える」、「安い」が多かった。東洋医学相談では来訪30名中、運動器疾患の相談が22件あり、「病院で診断はついているが、鍼灸でよくなるのか」などがあった。

【考察・まとめ】

鍼灸治療経験の有無により期待されている効果や利用する要因が異なることがわかった。この結果から不足している情報や治療へのとりくみおよび鍼灸師(院)側が対処すべき課題がそれぞれ示唆された。市民の健康に鍼灸按がさらに寄与できるよう今後も本活動を継続していきたい。

 

キーワード:鍼灸あんまマッサージ指圧、調査、アンケート、治療経験、情報