日時:平成21年10月4日 午前10時30分~午後4時
場所:名古屋市立大学医学部教育棟2F 第1講義室
内容
1)不定愁訴とは何か(認定指定研修C講座)
たけうち心療内科院長 竹内 聡 先生
「②身体医学的理解」と題しスライドを使用し最新情報を交えて精神医学について詳細な説明があった。
2)臨床鍼灸医学研究
(社)生体調整機構制御学会代表理事 黒野保三 先生
「再生医学についてⅥ」
第27回生体調整機構制御学会学術集会の成功報告とお礼が述べられた。
日本・中国・韓国・欧米先進国・WHOを引き合いに日本の鍼灸師の現状について説明がなされた。
医療行政のあり方について時代の背景を交えて説明があった。
(内容紹介)
9月6日に第27回(社)生体機構制御学会学術集会が開催されました。このことについて、会場で聴講されている先生方に御礼のお言葉を述べられました。そして、シンポジウムでの先生のお話の詳しい説明を現在の医療情勢を交えながらお話し頂きました。
「医師不足から病院の閉鎖が取りざたされている中、『地域医療連携と医業経営』ということで医療コンサルタントによる病院経営が勧められています。時代の流れはこのような方向に変わりつつあり、このことは、患者のため、世の中のために尽くすのが医療であると教えられた私にとっては理解できないことであり、これから医療の本質が変わりつつあります。」と警笛を鳴らされました。
次に日本の鍼灸師の現状と将来について、医療界で流れている問題について説明がありました。
「医療界では医師不足を解消するために、看護師の中で臨床看護師の制度を作る方向に進んでいますが、歯科医師や獣医師もこのような方向に進みつつあること、介護福祉士を看護師の下の補助看護師とするような運動が進められています。
介護福祉士でもこのように医療の一員として活動できるように進んでいる中で、私達鍼灸師はどうでしょうか。大学や短大、専門学校で3~4年間勉強をし、国家試験を取得して開業権や保険診療ができている鍼灸師が今の現状にあまんじていることはおかしいと思います。民主党が政権をとり、医療行政の改革を行うと提言していますが、鍼灸師の医療に対する位置づけをはっきりさせてほしいと思います。
私達の(社)生体調整機構制御学会は鍼灸診療の発展のため、臨床現場での現象をひとつひとつ解明し、鍼灸医療の発展に貢献できるように進んでいきたいと思います。」と述べられ、私達に新しい指針を提言されました。
3)不定愁訴に対する基礎・臨床、診断と治療
(社)生体調整機構制御学会研究部不定愁訴班班長 石神龍代 先生
「鍼灸院における来院患者の実態調査」と題しプロジェクターを使用し、生体調整機構制御学会学術集会発表内容をさらに充実させ詳細な説明がなされた。
4)不定愁訴に対する症例報告及び症例検討
生体調整機構制御学会会員 内藤真次 先生
「過敏性腸症候群に対する鍼治療の一症例」と題して症例検討が行われ、活発な質疑応答があった。
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