日時:平成27年3月1日 午前9時30分~午後3時
場所:名古屋市立大学医学部研究棟11F 講義室B
内容
1)臨床鍼灸医学研究 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座
名古屋医健スポーツ専門学校鍼灸科学科長
(公社)生体制御学会理事 杉本 佳史 先生
「膀胱機能に対する鍼刺激の効果」と題し、膀胱の生理的な役割について詳細な説明がなされました。その後、動物実験から推定される膀胱機能に対する鍼治療の作用機序について、ラットを用いた研究結果から報告され、臨床で経験した鍼治療の効果の裏付けを説明されました。また、臨床における膀胱機能に対する鍼治療の具体的な治療方法や注意点についても説明されました。
2) 生理学トピックス
(公社)生体制御学会研究副部長 甲田 久士 先生
「日常生活と痛み」と題し、痛みに関係した日々の身近な情報から、その時におこる生体反応について、基礎的なデータをもとに詳細な説明がなされました。また、痛みの病態把握や治療に結び付く知見について紹介されました。
3)循環器疾患の基礎・臨床、診断と治療
(公社)生体制御学会副会長
(公社)生体制御学会研究部循環器疾患班班長 服部輝男 先生
「血圧測定の意義」と題し、服部輝男先生の経験談から常日頃から血圧を管理しておくことの重要性を説かれました。続いて、副班長の加納先生より血圧測定の歴史から現在使用されている血圧計の原理、意義について詳細な説明がなされ、今後の循環器の病態把握の基礎を教えて頂きました。
4)循環器疾患に対する症例報告及び症例検討
(公社)生体制御学会広報部長 河瀬美之 先生
「高血圧症に対する鍼治療の検討」と題して症例検討が行われ、活発な質疑応答がありました。
5)鍼灸学校学生向け企画
婦人科疾患の基礎と臨床
明生鍼灸院院長 鈴木 裕明 先生
「婦人科領域における鍼灸総論」と題され、鍼灸の現状から将来を学生でも理解できるように説明された。その上で、専門化の価値や必要性についても説かれた。
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