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第289回定例講習会

日時:平成30年3月4日(日) 午前9時30分~午後4時

会場:名古屋市立大学医学部研究棟11F 講義室B

内容

中山明峰 先生
中山明峰 先生

1) 睡眠の基礎と臨床 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

名古屋市立大学睡眠医療センター・センター長

中山 明峰 先生

名古屋市立大学睡眠医療センター・臨床検査技師  

安東カヨコ・バールドワジ 先生

一年間の講義を頂いた上で、安東カヨコバールドワジ先生に受講者からの睡眠に対する質問について丁寧に答えて頂きました。代表的な質問にあった生活や仕事などのライフスタイルによる睡眠障害を改善するための注意点を教えて頂きました。続いて、中山明峰先生より、睡眠薬の歴史から、その時代に考えられてきた睡眠薬の背景を教えて頂きました。その中で、本当の睡眠薬ができたのはわずか3年前であり、それなのに以前の薬を睡眠薬として処方してきたことの功罪について述べられました。このことを踏み台にして、次の世代に正しい睡眠の教育をしていくことの大切さや必要性を説かれ、睡眠の講義の締めくくりとなりました。

 

 

岩瀬 敏 先生
岩瀬 敏 先生

2)循環生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

愛知医科大学医学部生理学講座教授  岩瀬 敏 先生

「高次機能」として、意識、覚醒、睡眠、本能と情動行動について講義を頂きました。その機能を測定するための脳波についても講義をされ、脳波の分類や意義を教えて頂きました。また、記憶の定義を示され、①覚えこみ、②覚えこんだ事柄を脳内に保有、③それを再生できる3つの現象が必要であり、短期や長期の記憶にはそれぞれ異なった部位が担当し、病態を把握するうえで重要であることを示唆されました。

山田  篤 先生
山田  篤 先生

3) 生活習慣病の基礎・臨床、診断と治療

(公社)生体制御学会研究部生活習慣病斑班長           

(公社)生体制御学会理事   山田  篤 先生

「糖尿病について5」と題して、大事なポイントである「糖とは何か」を理解するために糖の分類・種類を復習した後、食物繊維について説明がありました。次に血糖測定を行う時に血糖トレンドという考え方が必要であり、持続的に血糖を測定し、血糖の変動を捉えることが重要であることを教えて頂きました。

高橋清吾 先生
高橋清吾 先生

4)婦人科疾患に対する症例報告及び症例検討

 

愛知漢方鍼医会代表   高橋 清吾 先生

「血虚のうつ」と題して、血虚の考え方を教えて頂きました。血を保つためには養生が大事であること、また自律神経の調整が必要であることを教えて頂きました。その後活発な質疑応答がありました。

 

 

木津正義 先生
木津正義 先生

5)鍼灸学校学生向け企画

婦人科疾患の基礎と臨床

明生鍼灸院副院長  木津 正義 先生

「各論4 婦人科の鍼灸と臨床研究」と題して、臨床研究の必要性を説かれ、鍼灸における臨床研究を行っていく方法や必要な知識について説明されました。また、3年間におよぶ講義の中で、婦人科領域における正しい鍼灸治療の理論から具体例まで示して頂きましたが、これからも続けていく必要があることを説かれました。