2019年8月31日(土)に(公社)生体制御学会皆川宗徳会長が、名古屋市立大学病院 睡眠医療センター主催の「第 30 回東海睡眠障害研究会 」において、「睡眠育成士認定講座に至るまでの活動 」と題して講演を行いました。
日時:2019年8月31日(土)13:50~17:10
主催者:名古屋市立大学病院 睡眠医療センター
講座名:第 30 回東海睡眠障害研究会
テーマ:睡眠育成士認定講座に至るまでの活動
会場:エーザイ株式会社 6 階ホール
講義内容:2018年3月4日の生体制御学会第289回定例講習会において、名古屋市立大学睡眠医療センター長の中山明峰先生は「現在、子供に限らず全国民の睡眠動態が悪化しており、睡眠障害は社会的に大きな損失となっている現状を鑑み、これからは睡眠教育の普及が非常に重要であり、小中学校、企業などで睡眠教育を実践するためには、睡眠育成士の養成が急務である」と睡眠教育の重要性を訴えた。(公社)生体制御学会は従来の研究活動の中で生体制御学会不定愁訴班が行ってきた睡眠研究において、鍼治療が有効であったことをふまえて、睡眠教育の重要性を広く一般市民の方々にも普及できるのではないかと考え、2018年6月から生体制御学会定例講習会において、名古屋市立大学睡眠医療センター認定睡眠育成士認定講座を開講した。第1期生の受講者は74名。2019年3月には、睡眠育成士認定試験を実施、54名の方が合格し、2019年6月2日、第1回の睡眠育成士の認定書授与式が行われた。
また、2019年7月7日から睡眠育成士第2期生の講義が始まり、154名の方が受講することになった。2019年8月25日に行なわれた(公社)生体制御学会第37回学術集会でのパネルディスカッション「睡眠と各分野の関連性」では、医師、歯科医師、鍼灸師、理学療法士、漢方の立場から、睡眠の基礎研究・臨床研究の報告があった。
今後、睡眠医学をしっかりと学び、本講座で認定された睡眠育成士は、教育施設より睡眠教育の要請があった際に積極的に応じ、睡眠の大切さを伝え、生徒の生活習慣を改善させる活動を行っていくことが重要であると訴えた。