令和4年度第5回Web講習会

日時:令和5年3月5日(日) AM9:00~AM12:10

会場:Zoomによるオンライン会場

内容

岩瀬 敏 先生
岩瀬 敏 先生

1)AM9:00~10:30

基礎生理学5 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 

愛知医科大学客員教授(神経内科) 岩瀬 敏 先生

 

高次機能の大脳皮質について、機能や解剖学的部位、さらに失語症患者や戦争で脳を損傷した人の状態を研究する中で、ペンフィールドの脳地図による感覚野と運動野の体部位局在や脳の中の小人ホムンクルスの像について、スライドで詳細に教えて頂きました。

 

会員用ページ(パスワードが必要)にて動画配信しております。

澤田 誠 先生
澤田 誠 先生

1)AM10:40~12:10

 情動形成の新しい考え方-構成主義的情動理論-

 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

 名古屋大学環境医学研究所生体適応・防御研究部門脳機能分野教授 澤田 誠 先生

 

この1年間、「情動と脳」というテーマで、情動が脳の最も基本的な役割で、生命が生き残るための重要な情報処理であり、情動が変容する情報処理に障害をもたらす代表的な疾患を教えて頂きました。その代表的疾患はストレスが原因で、ストレスの本質的な意味やメカニズム、ストレスの対処法について教えて頂きました。情動を理解するには、情動は、概念や言葉を介して、社会的につくられ、通俗的な情動理解を打ち立てるのが、「構成主義的情動理論」であること。情動は私たちによって作られますが、情動を認識したり、特定したりはせずに、私たちは自分の情動経験や他者の情動の知覚を、必要に応じてその場で構築するということ。

情動は、私たちがもって生まれる出来合いのカテゴリーではなく、その場で「つくられる」。そのつくられ方、表れ方は人それぞれであるために、身体や脳に情動の指標は存在しない、だから、構成主義的情動理論は情動を考えるうえで大変重要な理論であることを教えて頂きました。

 

会員用ページ(パスワードが必要)にて動画配信しております。