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令和5年度第1回Web講習会

日時:令和5年7月2日(日) AM9:00~AM12:10

会場:Zoomによるオンライン会場

内容

岩瀬 敏 先生
岩瀬 敏 先生

1)AM9:00~10:30

基礎生理学1 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 

愛知医科大学客員教授(神経内科) 岩瀬 敏 先生

 

高次脳機能の大脳皮質について、大脳皮質の機能分類、解剖学的分類、大脳皮質の機能地図(大脳皮質が部分ごとに違う機能を担っている説)、ブロードマンの脳地図(細胞の構築の違いに基づいた52領域の分類)、さらに前頭前野の生理学的機能、運動野について教えて頂きました。

 

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澤田 誠 先生
澤田 誠 先生

1)AM10:40~12:10

 脳と行動の分子生物学的アプローチ

 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

 名古屋大学環境医学研究所生体適応・防御研究部門脳機能分野教授 澤田 誠 先生

 

本年度は、「熟読玩味カンデルの神経科学シーズン1 痛みとは?」をテーマに、脳科学における分子生物学的手法の有用性や基礎的な知識を習得して、最終的には「痛み」の本質的な意味を理解できるように、「脳と行動の分子生物学的アプローチ」に関するお話を頂きました。

まず、分子生物学的アプローチの例として、コロナウイルスに対するPCR検査の詳しい解析方法について教えて頂きました。脳の重要な働きのひとつに行動の制御があり、すべての行動は遺伝子と環境の相互作用によって決定されていることが、2001年にヒトゲノムのほぼ完全な塩基配列が報告されました。多くの生物のゲノムの完全な塩基配列も同様に解読されていることを教えて頂き、ゲノムを比較した結果、ヒトとマウスのような哺乳類にも、遺伝子と塩基配列が酷似しているところから、ヒトを用いた研究ができない場合に動物実験で代用でき、ゲノム研究を理解することが大変重要であると教えて頂きました。講義終了後は質疑応答が活発に行われました。

 

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